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補聴器装用までの流れ

聴力測定(聴覚情報はすべての入り口)

 それぞれの方に、補聴器を合わせる為には様々な測定が必要です。

 オージオメータによる標準聴力測定(気導・骨導)。最も一般的な聴力測定です。
 左右別語音弁別能測定。どちらの耳がより装用に適しているかの測定です。
 スピーカーを使った音場(フィールド)での閾値、装用閾値測定。補聴器の効果の指標。
 スピーカーを使った音場(フィールド)での語音弁別能測定。(同上)
※(上記全ての測定に最低20分程度必要になります。)
※(高齢者や乳幼児など、ケースによって必要時間や内容は異なります。)
※医療機関で行われている検査と同等の機材を使った測定ですが、あくまで補聴器を合わせる為の測定ですので それ以外の目的で測定結果を使うことはありません。

補聴器調整(ここが腕の見せ所)

それぞれのメーカーが様々な補聴器フィッティングのためのソフトを出しています。検査結果やチャート入力すれば、自動で フィッティングしてくれる優れものですが、メーカーやソフトによって結果にずいぶんばらつきがあります。


ソフトに表示される補聴器特性はあくまで仮想特性であり、現実の特性と同じではありません。補聴器サービスでは、専用の機器で実際の特性を測りながら調整していきます。


メーカーごとのフィッティングソフトはありますが、すべてのメーカーの補聴器の中から選択できるソフトはありません。 それぞれのメーカーに得意分野があり、同様の機能を持った補聴器でも、価格に差があることもありますので、 経験豊かな補聴器サービスの社員がご希望に沿った提案をさせて頂きます。

主な取り扱いメーカーだけでなく、ほとんどのメーカーの補聴器を調整することが可能ですので、 他社で購入された補聴器でも安心してご相談下さい。

効果チェック(実際の装用状態での測定)

まずは防音室の中で、補聴器をつける前と後でどれくらい聞こえに差があるかをチェックします。 その後、補聴器をつける前と後で言葉の聞き取りがどれくらい変化したのかをチェックします。
効果の出方には個人差があり、全ての方に同様の効果が出るわけではありません

 特性検査装置にはオプションに実耳挿入利得特性を検査する機能があり、装用状態での特性を測定することが出来ます。



防音室から出て、室内、室外などの環境を変えてチェックします。
ノイズの少ない環境やノイズの多い環境など、スピーカーで再現することで、様々な環境を人工的につくり、 雑音制御の強弱やマイクの指向性の設定などを行います。

テレビや電話など特定の使い方のチェックをします。
最新の補聴器では通信技術を応用して、テレビや電話の音を直接補聴器で聞くことの出来るものが増えてきています。 補聴器用アクセサリーにも様々なものがありますので、それらの機能も確かめて頂きます。

試聴期間(最低一週間以上は必要)

特に初めて補聴器を試される方は時間をかけて試聴することが大事です。
補聴器販売店の中だけでなく、実際のご自身の生活環境で試してみることが重要です。 普段の生活の中でどれだけ効果が上がるのかを実感して頂くために、ある程度の期間の試聴が欠かせません。

補聴器サービスでは積極的に試聴貸し出しを行っています。
補聴器が初めての方はもちろん、買い替えをお考えの方にも、1週間から2週間程度の試聴用補聴器の貸し出しを行っております。

 試聴器の数に限りがありますので、 ご要望が重なった場合は順番待ちをしていただくこともあります。

補聴器決定

 カードをご利用される方には、各種カードが使えるようにしております。