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古くから普及しているタイプですが、RICオープンタイプなど新技術の発明や、 耳穴式の様に耳型を取るリスクの回避などで、ここ数年シェアを伸ばし続けています。
ヨーロッパや北米では80%近くを占めるまでになっており、日本の市場もそれに近づいていくと思われます。 カラーシェルもメーカーによって用意されており、 ファッショナブルでもあり、特に小さい子供さんなどに向けたカラフルな補聴器もたくさん出ています。
目立たないと言う点でもRICタイプなどは本体も小さくチューブも細いため、 髪の毛の色に合わせると殆ど見えなくなってしまいます。
自分の声も響きにくく、耳栓も緩く違和感も少ないため、極軽度の難聴や自分の声がこもるタイプの方には最も使いやすいタイプとなっています。

RIC(外耳道レシーバー補聴器)タイプ


耳掛式のレシーバーを筐体から外に出すことで小型化を計っています。
高度難聴用の耳掛式などは、本体の半分近くをレシーバーが占めている様なものも多く、 レシーバーを分離することで相当な小型化を実現することが出来ます。
更に、下記のオープンタイプの耳掛式ではチューブの共振による特性のピークが避けられませんが、RICタイプのようにレシーバーを直接、 外耳道に入れるタイプではその心配がありません。
耳栓を換える事で幅広い対応が可能であり、現在最も新しいタイプと言えます。
ただ、外耳道にある程度のサイズがないとレシーバーが入らないことや、耳垢や湿気によるレシーバーのトラブルの可能性も高くなっています。

オープンタイプの耳掛式補聴器



デジタル技術の進歩で初めて可能になった、軽度難聴用の小型補聴器です。
最も大きな特徴は外耳道を耳栓で塞いでしまわないということです。
この文を書いている本人もそうなのですが、耳の穴を指などで塞ぐと、自分の声がこもったり響いたり、 鼻声になったように聞こえたりする人が割りと多くあり、補聴器で耳栓を耳に入れると同じようになってしまいます。 程度の差はあるものの、まったく何ともないという方のほうが少ないと思われ、原因は様々に言われていますが、 ひどい方では声も出せなくなったと言う方もあるくらいです。
以前は耳栓をわざと小さくしたり、耳栓に切れ込みや穴を開けて対処したものでしたが、 どうしてもハウリングしやすくなるため、十分な音量を確保することが出来ませんでしたが、 高度難聴のために開発されたDFS(ハウリング制御技術)を応用することでその問題を解決し、 軽い難聴の方に十分使用可能な違和感の少ない補聴器になっています。
前記のRICタイプと同様に、普通の補聴器をつけると自分の声に違和感が大きかった方に「コレなら何とか使えそうだ」と思って頂ける補聴器です。
※パーツを付け替えることで普通の耳掛式としても使えるタイプのものも増えてきています。

耳掛式補聴器(Behind The Ear)



最大出力が140dBを超えるものもあり、重度難聴まで適応が可能です。
耳穴式オーダーメイドの登場まではこのタイプが主流でした。
比較的サイズがあるため、ボリュームや各種切り替えスイッチ、外部入力端子などをつける事も出来ます。
電池も大きいため、長いものだと700時間を超えるものもあります。
耳介の後ろは汗の通り道でもあり、暑い時期は汗による故障が多く発生します。汗対策のカバーなどを使うと故障率がぐっと減ります。
冬の寒い時期の暖房や夏の冷房をよく使うときには、寒暖の差で導入チューブの中の空気が結露して、音が止まってしまうことなど、特有のトラブルがあります。